雨竜獅子神楽

伝承年・伝承者  明治40年。寺岡政次郎、宮本与次郎、水野城太郎ら。
伝承元  富山県小摺戸村。
 下新川型。一頭立て。
獅子の形態  1人が獅子を被る。
獅子取りの形態  天狗。刀を使って獅子を射止める。他に猩々。
囃子方の形態  笛、太鼓、拍子木。
 雨竜獅子神楽は、昭和48年9月1日、雨竜町民俗資料文化財に指定される。

 富山県下新川郡小摺戸より伝わった獅子舞で、道内でも数が少ない「下新川型」である。特徴は、他の下新川型と同様、獅子頭が比較的大きく、獅子取りとして天狗がつくこと、傘を使った舞があること、等が挙げられる。演目は『獅子起こし』『猩々』があり、他には獅子が付かない舞として、天狗のみの『大天狗』、巫女の舞である『神楽舞』、ジジ・ババが2人で滑稽に舞う『代神楽』がある。

 天狗の舞は小摺戸にもあり、今回の「ふるさと文化の集い」に於いては、両者の共演がみられた。

第8回なかそらち
「ふるさと文化の集い」にて
(『猩々』)

演 目

獅子起こし  寝ている獅子を起こす舞である。獅子=悪獣、天狗=神子という関係があるらしい。いわゆる「悪魔払い」の舞である。 猩々  天狗が酒を見つけ喜んで飲んでいるところに、猩々が現れて酒を分かち合う。そこへ獅子が現れると、猩々が獅子に酒を飲ませ、天狗と共に倒すというストーリーを持つ演舞である。猩々の滑稽さがおもしろい。

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