栗山町親子獅子舞

伝承年・伝承者  昭和5年。
伝承元  富山県福光<ふくみつ>町 (現南砺市)
 砺波型の舞(親子獅子)=1列2頭立て。
 加賀型の舞(勇み獅子)=1列2頭立て。
獅子の形態   砺波型=片方が親の獅子で、胴幕に5人入り、もう片方が子獅子で、親の獅子より形が小さく、
               胴幕に3人が入る。
   加賀型=親獅子子獅子2頭が向かい合う。
獅子取りの形態   砺波型=踊り手は数人で、手に獅子取り棒を持って舞う。親子の獅子は互いに向かい合い、そ
               の合間に踊り手が獅子をあやすように踊るのが特徴である。
  加賀型=踊り手は2人もしくは1人。
囃子方の形態   笛(横)、太鼓、鉦。
 
  砺波型の舞の他に、刀を持って獅子と対峙する「加賀型」の舞も見られる。「太刀」「二刀流」「薙刀の舞」の
3曲は、獅子は親獅子のみで、獅子と踊り手が1対1で戦う形となる。親子獅子は踊り手が小中学生(の女子)で構成されているのに対し、加賀型の踊り手は、中学生位の男子と、剣の達人とも言えるような年配の方が舞っている。華やかさよりも力強さが感じられる。


 「ぎおんばやし」の演目に関して、栗山親子獅子と、新十津川町獅子神楽では、曲の感じが似ているので、伝承先に共通点があると考えられる。

 

演 目

  ※画像がやや粗くなってしまいました。
砺波型  親子獅子   まず、「親子獅子」が舞われる。親獅子(拝殿から鳥居に向いている)と子獅
子が対峙し、子獅子の周りを獅子取りが取り囲み、獅子をあやす。獅子取りが去った後は、子獅子が左右に体を動かして、周りを歩く。
 さっさい    親獅子と子獅子の間に数人の獅子取りが並び、両端に房の付いた棒を振りながら舞う。
 京振り    「さっさい」とほぼ同じ形体で舞われるが、踊り手の動きは「さっさい」と比べると大きく、曲そのものも短い。
 ぎおんばやし    再び砺波型の舞で、「さっさい」、「京振り」と同じ形体であるが、曲と踊りが軽快になる。
加賀型  太刀の舞    加賀獅子舞の一種で、先の2つとは違い、勇ましい感じがする。対峙した獅子の間を、太刀を持った獅子取りが、子獅子と親獅子に対して交互に戦いを挑む。
 二刀流の舞    再び加賀獅子の舞い。「太刀の舞」と同じような形体で、獅子取りは大小2種類の刀を持つ。
 薙刀の舞    「太刀の舞」、「二刀流の舞」とは趣が変わり、獅子取りは師範格の年配の人である。形体は他の加賀獅子と同じ。

☆検索エンジンなどでこちらへ来られた方は、一度ホームに戻ってみてください。↓